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開放型ヘッドホンの傑作?オーディオテクニカ ath-r70x

pcオーディオにはk712proという開放型ヘッドホンを使用していました。

高音の抜けがよくアニソンやjpopに最適で、ぴったりの音質でした。

ただし装着感は微妙でした。側圧が弱い代わりに頭部への負担があり、髪が乱れまくりでした。

また安定感も乏しく、使用中にズレることも多くありました。

開放型ヘッドホンというと、sonyのmdr-mv1にも興味がありました。

しかしsonyのヘッドホンは合成皮革のパーツが多く経年劣化が避けられない点、そして純正交換部品が高額なため除外しました。(数年前に購入したmdr-1Aはボロボロ……)

そこで以前から気になっていた、ウイングサポートを採用するオーディオテクニカのath-R70xを導入してみることにしました。

3万円という価格に躊躇していましたが、視聴機を触ったのが最後。

帰宅後即購入。

普段使いのヘッドホンに決定です。

もくじ

ath-R70xのメリット

  • 音抜けが抜群に良い(ヘッドホンというよりスピーカー感覚)
  • 楽器の余韻も表現、空気感も再現
  • 軽量でコンパクト(Airシリーズより軽い)
  • ウイングサポートで頭への負担減
  • プロ向けでパーツ交換も可能(値段も良心的)
  • 蒸れにくい
  • 3万円台と良心的な価格
  • 自然な低音から丁寧な高音域でバランス型
  • リケーブル対応(ただし独自規格)

デメリット

  • 実力発揮には、再生機にある程度の馬力が必要
  • 折り畳みできないので、室内利用前提
  • バランスケーブルの付属なし
  • 開放型なので音漏れがする
  • 付属ケーブルが長く邪魔(3.0m)
  • モニターヘッドホンなので音が単調
  • 音源の質が悪いと、粗が目立つ(youtube音源など)
  • イヤーパッドが小さめ、耳が大きい人は要注意
  • 頭が大きい人は試聴推奨
  • 本体側のケーブルジャック部分が邪魔

外見

ath-R70x

ath-R70xはプロ向けとして販売されているヘッドホンです。

そのため各部パーツが劣化しても交換部品と取り換えることで、長い間快適に使うことができます。

製品自体も滅多にリニューアルされないので、型落ちモデルになることも少ないです。

長時間の装着を念頭に開発されているため、非常に軽量なのが特徴。

同じウイングサポートを採用していて、一般向け製品であるairシリーズよりも軽量。

airよりも軽いとは….水素かな

軽量化のために一部プラスチックを採用している箇所もありますが、上写真のハウジング部のメッシュなどは金属製です。

ぱっと目でも、確実に1万円のヘッドホン以上のつくりの良さを感じます。

ath-R70x

ウイングサポートはairシリーズと異なり、接地面は全面にクッションが設けられています。

この部分も交換可能。

長さ調節は不要で、被るだけでヘッドホン側が調節してくれます。

注意点としては、頭が大きめの人はフィット感が微妙かもしれません。不安な方は試聴をおすすめします。

ヘッドバンド部は恐らく金属製です。触るとひんやり冷たさを感じます。

側圧は強くなく、丁度良いです。

ath-R70x

パット部は開放型ヘッドホンならではのベロア生地のような感触のクッションです。

通気性がよく、蒸れにくいのが特徴。

合成皮革タイプよりも、劣化しにくいと思います。

耳全体をすっぽり覆ってくれる、丁度良いサイズ感。ただほかのヘッドホンと比較して、ハウジング部が小さいです。

人によっては耳が接触するかもしれません。これも要試聴。

ath-R70x

今では希少な日本製

ath-R70x

ケーブルはロック機構付きの着脱式ケーブル。

ですがプラグ部は独自規格なので対応ケーブルは限定されます。

バランス接続をしたい場合は独自規格に対応した社外品を購入する必要があります。(意外と高額)

また写真を見るとわかりますが、本体から出っ張っています。

これ邪魔ですね。

振り向いたりすると肩に当たってヘッドホンがズレます。またシャツを着ていると襟が接触して、タッチノイズが起きたりします。

独自規格にするなら、こういった使いずらさを解消してから採用してほしいなと感じました。

音質(AKG K712 proと比較)

※denon usb-da310を使っての感想です。

開放型ヘッドホンは本機とは別にk712 proを所有しています。

k712も3万円台のモニターヘッドホンなのですが、高音域の煌びやかさや伸びの良さが特徴的と捉えています。

しかし低音域に若干の寂しさを感じていました。個人的にはもう少し低音の厚みがあってもいいのになと思っていました。

ath-r70xは全音域を丁寧に鳴らすという印象。とにかく聞き取れる楽器数が多いです。このヘッドホンを使うと、「こんな音が鳴っていたのか」とびっくりすることでしょう。

そんなに音が多く鳴っていると疲れそうと思われるかもしれませんが、開放型ならではの圧倒的な音抜けの良さにより、スッと音がフェードアウト。意外と疲れません。

低音域も楽器の持つ自然な厚みを表現することにより再現されています。個人的にはとても好み。

反面着色がすくない音なので、単調に感じる可能性は高いです。

アニソンを楽しく聴けるのはどちらかと問われると、k712 proと答えます。

k712は曲のキラキラとノリを楽しむヘッドホン、ath-r70xは曲を分析しながら開放型の気持ちよさを味わうヘッドホンだと思います。

まとめ

amazon prime musicのpc版には排他モードがあります。それを使いハイレゾ音源を再生すると、音の多さと細かさにびっくりして笑みが出てしまいました。

本機の実力を発揮させるにはそれなりの環境づくり(音源とヘッドホンアンプ)が必須ですが、それだけの出費が見合う楽しいヘッドホンだと思います。

なんといっても装着感が優秀で、こんなに疲れにくく快適なヘッドホンは初めてです。(airシリーズ、AD500Xより快適)

こんなヘッドホンが3万円台で購入できるのが驚きです。

 

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