万能オススメズームレンズ(オールドレンズ)レビュー:Carl Zeiss Vario-Sonnar 3.5-4.5/28-70
こんにちは。今回はミラーレスカメラに装着できるオールドレンズを取り上げようと思います。
違うメーカーのレンズですがマウントアダプターを購入することで取付が可能です。
本ブログの写真の多くはこのレンズで撮影しています。簡易マクロ機能もあり使い勝手がいいのでお勧めです。(マニュアルフォーカスですが)
このレンズのおすすめ理由
- carl zeissのレンズとしては安価(中古で2万円台から購入可能)
- 28-70mmと使い勝手のよい焦点距離をカバー
- マクロ機能で30cmまで寄れる
- コンパクト
外観
マウントアダプターを装着した状態
外観はプラスチック製で数字情報はすべて印字されています。発売時は廉価モデルだったためかコストダウンがされています。
が、プラスチック製のため非常に軽量です。なんと325g。sony のフルサイズカメラα7sとの重量バランスはちょうどいいです。
先端が膨らんでいますがレンズフードではありません。この部分にレンズガードを取り付けるため、少し大きめの67mmを用意しましょう。
単焦点レンズ(SEL50 F18F)とのサイズ比較
マクロ側までズームリングを回すと筒が最大に伸びます。マクロ時の画角は70mmです。
ここでは操作感について少し。ピントリング、ズームリングは重めに設計されており、微調節がしやすいと感じます。
ガタつきはなく滑らかで、操作していて気持ちがいいです。
絞り調節リングは7段階ありクリック感があります。
実写
使用カメラについて。2枚目以外はすべてα7sで撮影。2枚目はfujifilm xt-1です。
このレンズは望遠側(70mm)の性能が優れていると感じます。マクロモードでも同様で、被写体に近づきたくなります。
sonyが発売する現行レンズのcarl zeissは寄れないレンズが多いので、マクロ機能があるこのレンズは希少といえます。
物撮りにも大活躍しますよ。
このレンズの背景ボケはとてもきれいです。f値は3.5-4.5~とけっして明るいレンズではないですが、適度にボケてくれます。
上の写真のように宝石のような煌めきのある写真が撮れます。
広角側(28mm)無限遠での撮影。
f値を8あたりまで絞れば、ピントが分かりやすくなります。(多少マシになる程度ですが)
解像感も十分です。材質の質感が伝わってきます。
逆光耐性についてですが個人的にはそこまで気になりませんでした。
必要に応じて手で遮光してあげればいいかと思います。
イマイチな点
- 広角側(28mm)はピントがとにかく見えない
sonyのカメラにはピント拡大機能があるのですが、それを駆使してもピント合わせは至難の業です。
ピントリングを回しても常にボケており、ピントが見えません。
広角側で撮影するときは、f値を絞り無限遠に合わせて撮るといったように割り切るとよいかもしれません。
私は景色の撮影用と割り切って使っています。
- アダプターを噛ませるため、サイズが大きくなる
アダプターの使用はオールドレンズの宿命ですので仕方がないですね。
まとめ
このレンズはマクロ機能を備えコンパクトな筐体でとても使い勝手が良好です。
描写に関しても解像感がよく、背景ボケはうっとりするほど綺麗です。
そのためこのレンズを使うようになってからは背景を考えて撮影するようになりました。
オートフォーカス性能がイマイチなα7sを使っているのですが、このレンズはマニュアル操作なのでイライラせずに使用できました。
難点として広角側でのピントの見えにくさがありますが、無限遠での使用と割り切ればなんとかなると思います。
中古価格も比較的安いので、carl zeissレンズを使ってみたいと思っている方は購入をお勧めします。
注意点としてはお持ちのカメラがこのレンズを装着可能かどうか調べることをお忘れなく。
変換アダプターが販売されていれば装着可能だと思います。
(sony α7系は問題なく使用可能)
ミラーレスではなく一眼レフカメラの方は特に注意してください。
今回使用したマウントアダプター(sony機専用)