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金ペンでノック式、ボールペンのような使い勝手の万年筆 pailot capless FMニブ

今回はノック式万年筆、pailot capless FMニブのレビューです。

万年筆は筆圧ゼロでも筆記できる、長時間使用に最適な文具ですが、デメリットもあります。

それはキャップの開け閉めが面倒であるという点

サッとメモをとったり、考えをまとめる時には特に気になります。

万年筆にとって乾燥は大敵。それを防ぐために密閉できるキャップが必要です。一般的にはキャップにねじ溝があり、回転させて閉めます。

ですが今回紹介する万年筆は「ノック式」。つまりボールペンのような使い勝手で万年筆の書き味を堪能できます。

手帳といった狭い場所にも対応できるように、ペン先はFM(中細字)を選択しました。

ちなみに今回はpen and messageさんのサイトにて購入させていただきました。

Amazonと比べると若干お値段が上がりますが、なんとペン先を調整して発送してくれます。

届いてから一週間ほど使用していますが、ちょうどいいインクの出方をしてくれるので書き味がなめらかです。

(3年使っているカスタム74も調整してもらいたくなった…..)

※FMニブ+真鍮製は今回紹介するモデルのみのラインナップとなりますので、ご注意ください。

もくじ

メリット

  • 本体は真鍮製。程よい重さで自然な筆記
  • ノック式のため、手軽に扱える
  • 発売から年数がたっており、信頼性のある機構
  • やわらかいペン先(18K)
  • 良心的な価格(1万円台前半~)

デメリット

  • 軽さ重視の方には不向き
  • ノックが重め
  • 筆記時にクリップが指に干渉する(個性的なペン持ちをしている方は注意)
  • コンバーターは使用可だが、con40のみ←吸引できるインク量が少
  • キャップ部分の洗浄は基本的にNG
  • 分解しないとインク量が見えない
  • ペン先が短いため、視認性は劣る

外観

pailot capless FMニブ

基本色は黒で装飾パーツには金色をあしらった、万年筆のスタンダードといえばこの色合い。

ボールペンと見間違えてしまいそうですが、ペン先は逆のクリップ側にあります。

pailot capless FMニブ

クリップを使用時ペン先が上向きになるため、インクの飛び出しが起きにくくなります。

ノック部分のストロークを見てもわかる通り長い。

pailot capless FMニブ

素材や塗装の品質が高いためか、他の筆記具との格の違いを感じます。

比較にしても存在感がすごい

pailot capless FMニブ

軸が太めなので、ぼてっとした印象ですが、指がかかる部分は細くなっているので持ちやすくなっています。

 

pailot capless FMニブ

今回は手帳や提出書類に使いたいと考えていたので、万能性が高いFMニブを選択しました。中細字といわれるこのニブですが、書いてみると

「ちょうどいい」

の一言でした。

太すぎて字が潰れることもなく、ノートテイクにもピッタリです。

紙質によっては引っ掛かりを感じることもありますが、購入したばかりなのでペン先がまだ馴染んでないのかもしれません。

pailot capless FMニブ

パーツは大まかにキャップ部分、ノック部分、ペン先に分解できます。

インクを交換するときは、ペン先だけ水に浸して洗浄すればOKです。

ただしキャップ部分は特殊な機構故、乾きにくくなっており錆びやすいです。

清掃時は水を使用しないよう注意が必要です。

カスタム74との比較

pailot capless FMニブ

一万円台には初めての万年筆にオススメされる、カスタム74というモデルが存在します。

pailot capless FMニブ

書きやすさの面ではカスタム74が優秀です。ペン先が標準サイズで筆記時の視認性が良好です。

大容量のコンバーター、con70が使用できるのでインク交換の頻度が少なくて済みます。

pailot capless FMニブ

ただペン先の柔らかさという面では互角かなと感じます。両者とも金ペンなので、しなやかさがあります。

まとめ

ねじ式キャップという万年筆の弱点をカバーしたcaplessは機動性に優れ日常利用にぴったりです。

FMという細すぎず、太過ぎないニブは日本語に適した絶妙なサイズ感です。

通常の万年筆と比較してニブは小さいですが、18Kのペン先を採用することにより弾力性は維持されています。

今のところインク漏れも起きていないので安心して使用できると思います。

筆圧をかけながら筆記するボールペンに疲れた方、万年筆の滑らかさを味わってみてください。きっと手放せなくなりますよ。

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