大容量VramでローカルLLM>Radeon‐RX7900XT‐20GB
LLMの時代到来
AIの頭脳に当たるLLMを個人のPCにダウンロードして使う、ローカルLLMが近年賑わいを見せています。
claude codeと違い、月額課金が掛からないのが最大のメリットです。
しかしその処理に必要なグラフィックボードが最近値上がり始めています。
16GBモデルは早い段階から値上げされ、今から新品を購入するには高いハードルがあります。
特にCudaが使用できるNvidia製は高嶺の花…..
ということで、Radeonグラボで大容量Vram搭載したグラボはないか?
と探したところありました。
Radeon‐RX79000XT‐20GBです。中古を許容できる方には最適な選択肢だと思います。

下がrx7900XT。どんどんでかくなってます
Radeon‐RX7900XT‐20GBの利点
- 大容量Vram20GB
- 中古で10万円以下
- LLM、comfy(画像生成)で使用可
- ゲーム性能はRTX5070やRX9070xtとほぼ同性能
- 低負荷時にファンストップ
デメリット
- 新品入手不可
- グラボステイ必須
◎:VRAM20GB
ローカルLLMで一番重要なのが、VRAMです。
いくら処理性能が高くても、LLMがVRAMに入れなければ意味がありません。
容量は大きければ大きいほど良いのです。
具体的に見ていくと下記になります。

これは数あるLLMのほんの一例です。
例えば庶民が現実的に入手できるグラボにRTX5070TIの16GBがあります。
そして2026/8月現在、ミドルクラスレベルのLLMにqwen3.8 27Bがあります。
ですがこのモデルは16.52GBを必要とします。
つまり16GBでは収まらないのです。
一応使えますが、処理速度が急激に低下するので実用面で不満が出ると思います。
しかし、
VRAM20GBのRX7900XTなら大丈夫!!
ちなみに27Bとか9Bといった数値がありますが、これが大きい数値ほど高性能です。
数値の増加によって必要な容量が増えます。
16.52GBでも余裕があるので、設定を変更(コンテキスト長)してより長い文章を出力できるようにすることもできます。
RadeonでもLLM大丈夫?
A、全く問題ありません。
私が購入する前はあまりWindows環境のRadeonでLLMをしているという情報が少なかったので心配していましたが、
杞憂でした。
手軽にローカルLLMを構築したい場合、初心者でも扱いやすいUIで操作できるLM Studio(リンク)がおすすめです。
「Download LM Studio for Windows」をクリック。あとは手順にに沿って操作。

設定(左下の歯車マーク)をクリックして、DeveloperでDeveloperModeをONにして…..

HardWareで使用するGPUを選択しましょう。(デフォルトでLM Studioがいい感じに調整していることが多い)

AMDが提供するROCmを使うこともできますし、vulkanを使って動かすこともできます。
もしかしたらNVidiaグラボの方が処理が速いのかもしれませんが、使ったことないので何とも言えません。
人間を認識するプログラムを作ってみた
ということで、早速qwen3.8 27Bの実力を見てみたいと思います。
今回はWindowsに接続した、ELECOMのIRつきカメラで人間を認識するプログラムを作ってもらいました。
ちなみにPython初心者で、Javaを触ったことがあるというレベルの筆者。
果たして作れるのか…
作れました
実行でエラーを吐いたので、その後やり取りを数回繰り返し。
最終的に完成したのがこちら。
import cv2
from ultralytics import YOLO
# モデルをロード(初回実行時に自動ダウンロード)
model = YOLO("yolov8n.pt")
# カメラを開く
cap = cv2.VideoCapture(0)
cap.set(cv2.CAP_PROP_FRAME_WIDTH, 640)
cap.set(cv2.CAP_PROP_FRAME_HEIGHT, 480)
print("▶ 開始 (Ctrl+C で終了)")
try:
while True:
ret, frame = cap.read()
if not ret:
break
# 人物検出
results = model(frame, conf=0.5, classes=[0], verbose=False)
person_found = False
boxes = []
for r in results:
if r.boxes is not None and len(r.boxes) > 0:
person_found = True
for box in r.boxes:
conf = float(box.conf[0])
x1, y1, x2, y2 = map(int, box.xyxy[0].tolist())
boxes.append((x1, y1, x2, y2, conf))
# 描画
if person_found:
for (x1, y1, x2, y2, conf) in boxes:
cv2.rectangle(frame, (x1, y1), (x2, y2), (0, 255, 0), 2)
cv2.putText(frame, f"PERSON {boxes[0][4]:.2f}", (10, 30),
cv2.FONT_HERSHEY_SIMPLEX, 0.8, (0, 255, 0), 2)
else:
cv2.putText(frame, "NO PERSON", (10, 30),
cv2.FONT_HERSHEY_SIMPLEX, 0.8, (0, 0, 255), 2)
cv2.imshow("Detection", frame)
if cv2.waitKey(1) & 0xFF == ord('q'):
break
except KeyboardInterrupt:
pass
finally:
cap.release()
cv2.destroyAllWindows()
雑ですみません…
ちなみに14.52トークン/秒でした。
待つ必要はありますが、許容できる遅さでした。
そして実行したところ、動きました。
人間がカメラに映り込むと赤枠で教えてくれます。
まとめ
RadeonグラボでもローカルLLMを普通に使えることがわかりました。
複雑なターミナル操作が必要なのかな思いましたが、アプリをダウンロードするだけだったので拍子抜けしました。
クラウド型LLMの方が速度も機能も上ですが、今後課金額が上昇する可能性も大いにあります。
AI開発企業の赤字が膨れているらしいので…..
ある程度のレベルのLLMをローカルで動かせるようにすることで、長期的に見れば安上がりになるかもしれません。
最後にLMstudioで行った、負荷軽減の設定を紹介して終わろうと思います。
①DRAMの使用量を減らす
デフォルトではグラフィックボードのVramに保持した量と同じ容量を、なぜかDRAMにも保持してしまいます。
処理の高速化というメリットはあるのですが、ddr5 32GBだと使用率が9割となってしまい、動作が不安定になります。
なので下記設定を変更し、モデルを読み込むことで解決しました。

モデルをメモリに保持をOFF mmap試行をOFF

GPUオフロードはMAXにしましょう。

