android搭載で自由な操作感と元フラッグシップ機の実力 ウォークマンsony nw-zx2
最近ワイヤレスイヤホンを使う機会が増えました。外を歩くときはコードレスの方がやはり便利
しかしここで新たな問題が……
今まで使用していたwalkman zx100。
この機種は細かい音量調節ができないのと、walkman専用OSのため無線接続に手間がかかるのです。
なのでandroid搭載のwalkmanを探してみることにしました。
現行機種ならzx707が有力候補でした。バランス接続の回路は上位機種同等のスペックでバッテリーも20時間以上持つらしい
すげーっと思い飛びつこうとするも、値段もすごかった…..
10万はだせない…..
そこで旧世代のandroid搭載機を探すことにしました。
するとソ〇マ〇プで本体未使用品と謳う美品を発見
怪しさを感じつつも大手中古ショップということで購入することにしました。←なお届いた本体には細かい傷が…ほんとに未使用?
sony zx2の利点
- android搭載機なのに30時間以上のバッテリースタミナを持つ(なんとandroid非搭載の後継機種zx300と同等のスタミナ)
- 今では貴重、3.5mmアンバランス出力に全力投球
- 元フラッグシップ機で音質も折り紙付き
- 音量調節の自由度が高い
- 画面がキレイ。アートワークが映える
- 意外と動作が滑らか(たまにカクつく)
- 中古がお手頃価格(2万円から3万円台)
- おすすめ再生があり、状況に合わせて選曲してくれる
- 内臓容量128GB+micro sdカード対応
デメリット
- 修理期間終了のためバッテリー交換ができない(中古購入時、要注意)
- androidのバージョンが4.2。大手ストーミングサービスのアプリは非対応。( ノД`)シクシク…
- 上記の関係で無線イヤホンの音調整アプリも動作しない
- youtubeだめでした……
- 充電速度が遅い
- USB2.0接続のため、ハイレゾ楽曲の転送速度が遅い
純正アプリについて
気に入った点
アートワークにあわせて背景色が変化する、おしゃれな再生画面
個人的によく使う機能が、オススメ再生
ジャンルごとの再生だけではなく時間帯に合わせて選曲してくれる優れもの
一曲ずつ選択していると、どうしても聴く曲が偏ってしまいがち。
このモードのおかげで、「そういえばこんな曲も入れたな・・・」と思い出させてくれる。
なぜかzx100の時は時間ごとに使えるモードが限定されていましたが、本機では朝の時間でも”夜のおすすめ”を選択できます。
ストーミングサービスにはない機能
イマイチな点
再生について1点あります。それが
「アルバムごとの再生をするとき、指定したアルバムを流し終わった後、再生が止まる」
です。特にシングル曲だといちいち再生が止まるので、また画面点灯させて選曲…..となってしまい面倒
zx100のときはアルバムをまたいで連続再生できたので、個人的にはマイナスポイント
外観
元フラッグシップ機なだけあって、本体の作りこみは半端ない
背面はしぼ加工がされており革のような質感。
背面のウォークマンロゴは金色に輝く
外装はサラサラした塗装が施され、手に持つとひんやりと金属の質感。
200g代の重量も相まって、高級感を随所に感じます。
側面に音量、再生、電源ボタンというおなじみの構成
ただ電源ボタンの位置が最悪
頻繫に使うボタンですが、右上なので指が微妙に届かない…左側面の押しやすい位置にしてほしかった…
充電ポートは昔からある独自端子。古い機種なので仕方なし。
懐かしいandoid4.2。個人的にはこの世代のOSデザインはかなり好み。
昔z1060という同じandroid搭載のウォークマンを使ったことがあります。
その時は挙動が絶望的でアプリの処理落ちが頻発。バッテリー残量もスタンバイ時に蒸発。
正直投げ出したくなるレベルでした。
しかしこのzx2はそんな使いずらさを微塵も感じさせない完成度。
一番びっくりしたのはスリープ時のバッテリー消費
もちろん数%の消費はありますが、かなり少ない印象。体感galaxy s22と同じくらいの消費。
当時発売されていたスマートフォンと同等のバッテリー容量を搭載しているためかなり持つ印象
連続再生時間30時間越えは伊達ではないようだ…
また純正アプリの動作も実用上問題ないレベル、というか快適といってもいい
たまに表示が遅かったり、カクついたりするかな?レベル
サイズ比較(galaxy s22、zx100)
最近のスマホと比較するとコンパクト
厚みがあることによって、よく手になじみますね。ちょうどいいサイズ
音質
zx100との比較ですが、まずパワーが段違い。
細かい音もがんばって鳴らしきる‼というイメージ
そして何より低音の解像感が高いなと感じます。使うイヤホンによるとは思いますが、ベース系の楽器が良く聴こえます。
反面音場は狭いと感じます。
おそらく出力が低いのが影響している可能性があります。
据え置き機のdenon usb-310と比較するとやはり音の広がりに差を感じます。(据え置き機と比較するのは酷ですが…)
まとまりのある音を奏でている印象
以下使用したイヤホン別の感想
- sony xba-A3
16mmのダイナミックドライバーユニットを持つこのイヤホンは低音再生に有利ということもあり、相性〇
若干低音過多な印象もあるので、イコライザーでbassを調整したほうがいいかも?
また鳴らしやすいイヤホンで再生にパワーを必要としない。
馬力が低いzx2でも十分ドライブできると思います。
同じsony同士ならではの相性の良さ
- final E5000
鳴らしにくさで評判な一台。
聴いてみると、悪くない。おそらく安いDAPからのステップアップの方は音質向上を実感できると思います。
ただパワーがある据え置き機での使用と比較すると、音場が狭く細かい音が渋滞しているという印象
ただポータブル機器としては十分に高音質。
自分は全体音量の3~4割ぐらいで使っています。
まとめ
今回は懐かしのandroid4を搭載したウォークマンを取り上げました。
ストーミングサービスや無線イヤホンのアプリが全滅している点については購入前に理解しておくべき項目です。
3.5mmイヤホン重視でおまけで無線イヤホンを使えればいいという用途に最適な本機
近年のDAPはバランス出力は優秀でも、アンバランスは手抜きという機種が増えつつあります。
たしかにバランス接続は素晴らしいですが、融通が利かないというデメリットも存在します。
なぜならpcオーディオは多くが3.5mmが主役であり、ノートpcについては確実にバランス接続非対応
お気に入りのイヤホンの使いまわしができない。
3.5mmアンバランス出力に全力投球したzx2は今後貴重な1台になるのかもしれません。