サブ機にうってつけ、大容量バッテリーと本格的なカメラを備える元ハイエンドスマホ Aquos R6
高性能で特徴的なトングルdacが続々発売される中、スマホを音楽プレイヤーとして本格的に検討する方も多いのではないでしょうか。
しかしメインスマホを使うとどうしてもバッテリーの減りや保存容量不足の問題が出てきます。
そこでサブ機に最適なスマホがないか、とネットを漁るとちょうどよい一台を発見しました。それが今回紹介するaquos R6になります。
アップサンプリング技術に定評があるonkyo playerと組み合わせれば、最早死角なし?の組み合わせ。
AQUOS R6のメリット
- 5000mahの大容量バッテリーで十分な再生時間を確保
- 高級コンデジと同じセンサーサイズとLeica監修レンズ、高画質なカメラ搭載
- 撮影後adobeですぐ現像できる(基本無料)
- Android13まで対応
- 指紋認証、顔認証対応でスムーズなロック解除
- snapdragon 888とram12GBで普段使いには過剰スペック
- 有機ELディスプレイで色表現にも優れる
- micro SDカード対応でハイレゾ楽曲も保存できる
- 省エネモードの効果が強力
- 中古価格が落ち着ている(3万円~4万円)
- 提携店で純正のバッテリー交換ができる
デメリット
- 約200gと重い
- 保護フィルム、ケースの選択肢が少ない
- 画面の端が歪曲しているため誤動作が起きる
- AFが不安定など癖のあるカメラ
- カメラアプリにこだわりがない
- トリミングには不安が残る2020万画素
- 画角変更はトリミングのみ
- 6.6インチディスプレイは大きすぎる
- 有機ELディスプレイの輝点や焼き付き?が気になる
- ゲーム目的なら最新スペックを選ぶべし
外観
一昔前流行だった画面端が歪曲したディスプレイを搭載。
androidの画面端からスワイプするジェスチャー操作がしやすい形状。反面誤動作の発生というデメリットも抱えています。
アップデートによりこの誤動作を抑制する設定が追加されたものの、油断すると反応してしまいます。
スマホケースを装着すると多少軽減されますが、キーボードを打つときの誤動作は相変わらず発生。
フィルムの選択肢も限定され、曲面対応フィルムは柔軟性がある代わりに傷が付きやすいものばかり。
それはケースの生地の跡もつくほど。
曲面ディスプレイが廃れた理由がよくわかりました。
側面は丸みを帯びたデザイン。
左端が音量ボタン、中央はgoogle assistantボタン、右端は電源ボタンとなります。今は絶滅したGoogle assistantボタンを装備
このボタンに機能を割り当てることができたらよかったのですが….現実は非情。無理でした。
アプリを入れたり設定をいじったりしましたが、機能をオフにするだけで精一杯でした。
背面はガラス製でフラッグシップ機ならではの上質な造り。ただしつるつるでめっちゃ滑ります。ケースなしだと確実に落としますね。
側面までディスプレイ面があるので、落とすと高確率で画面が悲惨(飛散)なことになります。
安いケースにmagsafe化するアクセサリーを貼り付けて運用しています。
カメラ
この機種の第二の主役、1インチセンサーを搭載した単焦点カメラは上部に搭載されています。カメラ用イメージセンサーを採用した影響か、AFができないのでTOFセンサーを個別に搭載。
新たに設計されたレンズの名はleica summicron
このレンズの歴史は長く、本家の交換式レンズは1954年に発売されたのが初代とのこと。
この名前の由来はsummit(頂点)+chroma(色)の造語だとされています。伝統的に解放F値2.0のレンズに授けられるそうですが、Aquos R6の開放値はf1.9。
ライカレンズの中でも特殊な部類のレンズと言えるのかもしれません。
※ライカHPより
このレンズ写りは抜群によく、個人的にめっちゃ好きですが癖があるカメラともいえるでしょう。
AF性能
まずAF性能がイマイチです。スマホカメラしか扱ったことがない方だと発狂するかもしれません
カメラが趣味の方に伝わる例としては、初代APS-Cセンサーを搭載したricho GRのAFと感覚的に似てます。
ピントが合うまでにワンテンポほどのラグ。
画面をタップしてピントを合わせたつもりでも、大きいディスプレイで確認するとピンボケ……は最早日常。
仕方ないぁと割り切る、寛大な心を持ちましう。
描写
だたし先ほども触れましたが、写りや色合いはスマホカメラとは別格の実力を持っているといえます。
ピント面は埃が見えそうなほどの解像力、そして画像処理がバキバキにかけられた、堅苦しさもない。(2倍以上のズームは例外)
色合いもどこかノスタルジックな雰囲気を感じさせてくれますし、ダイナミックレンジの広さにも良い意味で驚きました。
特に白の表現が多彩で、白壁を探してレンズに収めたくなります。
1インチセンサー搭載なので光学が生み出す、自然なボケを楽しむこともできます。
ただし接写をするときは逆にボケが強すぎるので、ピントの範囲が狭くなりがちです。
コツとしてはすこし望遠を効かせて撮影すると改善すると思います。
photoshopの編集機能
面白い機能としてはデフォルトでphotoshopの編集機能が使えることです。基本無料ですが、全機能を使う場合は課金が必要です。
私はadobeの契約をしているので、ログインすると全機能使えるようになりました。
カスミ除去や自然な彩度の追加など基本的な調整機能が使えます。
作例
USB DACとの相性
- cayin ru7+onkyo hf player(課金)+final A5000(バランス)
接続の安定性は良いですが、条件があります。
最初DAC付属のケーブルを使っていましたが、なぜかグラグラで接続も不安定でした。shanlingのOTGケーブルを購入し付け替えたところ、まったく音切れがしなくなりました。
またアプリとの相性なのか接続しても認識しないことがあります。何度か抜き差ししたり、アプリの再起動をしたりすると認識はしてくれます。1度完了すれば問題はないのですが、最初の接続に手間がかかる…
もしかしたら個体の影響かもしれません。type-cの接触不良の可能性大。
でも音質は文句なし。sr25Mkiiよりも良いと個人的に感じます。
なにより音場の広さが特徴で衝撃を受けました。もう少し解像力があれば文句なしです。
ただ反動としてスピード感は減ります。ドンシャリ系イヤホンとの相性は微妙。final系だとgood
you tubeのASMRとも相性抜群です。
バッテリー持ちも十分です。DSD128モード、hf playerでDSD2.8MHz(高精度)のアップスケーリング、ダイレクト転送という条件であれば、sr25と同レベルの再生時間と感じます。
またaquosの省電力モードも優秀で、バッテリー消費をグッと抑えることもできます。
アップスケーリング機能の利用にはアプリ課金が必要ですが、約1000円で買い切りなのでとても良心的。
まとめ
大容量バッテリーや高性能カメラ搭載など、てんこ盛りのハイエンド機が中古とはいえ3万円台で入手できるのはもはや奇跡。
ただ誤動作や200gを超す重量などからメイン機にするのは難しいと思いました。
今回のように音楽プレイヤー兼コンデジというサブ機利用であれば、満足度が高くなるでしょう。
ストーミングサービスや動画サイトなど音楽を楽しむ手段が多様化する現在。
それらのサービスをストレスなく利用するという目的において、スマホ=DAPは最適解なのかもしれません。