RTX4060搭載の高コスパゲーミングノート ASUS TUF Gaming A15
ASUS TUF Gaming A15 FA507NVR(FA507NVR-R74R4060S)
スペック構成
ASUS TUF Gaming A15 FA507
カラー イェーガーグレー
RTX 4060
Ryzen 7 7435HS
DRAM 16GB
DROM 512GB
リフレッシュレート144Hz
帰省時にpcゲームをしたいということでゲーミングノートを導入しました。
ほぼ据え置き前提の使用なので、重量は気にせず値段と性能で選択しました。
140WパワーでGPUの性能をフルで発揮する、高コスパPCになります。
注意点として、このモデルはCPU内臓グラフィックが非搭載になります。
ASUS TUF Gaming A15のメリット
- dual funで冷却性能〇
- デスクトップ版cpu ryzen7 5700xに迫る処理性能
- 豊富なインターフェース
- RGB100%で色域が広め
- 144Hz対応のディスプレイ
- RTX4060 8GBでFULL HD画質なら十分な性能(かつてのハイエンドGTX1080以上)
- asusしかない、手厚い安心保証(故障原因不問)
- メモリ、SSD増設可能
- PD充電100w可能
- セール時15万でRTX 4060機としては激安
- MIL規格準拠で剛性感がすごい
デメリット
- 重量は2kgオーバー
- 内臓GPUなし、消費電力が高い
- バッテリー持ちは絶望的
- パームレスト部分は皮脂が目立つ
- ターボモード時の駆動音は爆音(イヤホン必須)
- SSD500GB、少ない(増設前提の構成内容)
- 型番による構成差が分かりにくい(購入時)
- カメラ画質はオマケ(ノイズ多め)
Q:RTX4050、4060どちらがよいか
両者の処理性能は価格差ほどの違いはないのかな、と個人的には思いました。
しかし処理性能とは別に注意するべき点があります。
それがGPUメモリ(VRAM)です。
4050は6GBに対し、4060は8GBという差があります。
最近はGPUメモリを要求するゲームが増えてきているので、この点は要注意です。
例えば「ユミアのアトリエ」というゲーム
最高画質設定にする場合、8GB でさえ不足します。(処理性能には余裕があるのに…..)
みんな大好き「モンスターハンターワイルズ」は推奨スペックに8GBを要求しています。
VRAMを使うゲームをしないなら4050という選択もありでしょう。
ちなみにRTX3050と4050は倍近い性能差があるので、特段の理由がない限り3050を選ぶ理由はないでしょう。
また上位版としてRTX4070がありますが、これは性能差が少なく微妙。(VRAMも8GB)
RTX4080になると性能差が出てくるので、お金を出すならそのくらいを選択するのが良いと思いました。
今回は性能差、VRAM、価格この3点でバランスが取れているRTX4060を選択しました。
◎:140W版RTX4060搭載
ゲーミングノートは外見では分からない性能差が実在します。
その1つがGPUの電力制限です。
同じRTX4060でも電力制限があるモデルだと、格下のRTX4050と大差ない性能になる場合もあります。
薄型で軽量なPCほどその傾向があります。
このモデルは公式がアピールしているように、140Wの電力で駆動させています。
これはRTX4060が本来持つ性能を十分に発揮できるということです。
それだけ冷却機構が優れているということでしょう。(分厚い筐体がなせる業)
かつてのハイエンド、デスクトップ用GTX1080より性能が高いというびっくり性能
FHDゲームならもう不満なしなのでは。
性能に余裕があるのでバランスモードにして、静穏性を確保しながらゲームも可能。
QHD画質でも、FPSを気にしない(60HZ程度)なら対応できると個人的には思います。
※VRAMが足りている場合
◎:6コア 12スレッド Ryzen 7 7435HS搭載 ※内臓グラフィックなし
このCPUのベンチマークデータを見てみると、どうやらデスクトップ版CPU Ryzen7 5700xに匹敵するスペックのようです。
コレ、自分のメインPCのCPUなんですよね….
性能だけで見ると、こんなでかいデスクトップPCを使う意味が見いだせなくなる…….
普段メイン機ではWQHDでゲームをしていますが、APEX以外では不満が無い性能だと感じています。
CPU性能が低すぎてRTX4060のスペックが無駄になるということは無いでしょう。
ただし注意点があります。
このCPU、内臓グラフィックがありません。
なので、外出先で内臓グラフィックに切り替えて駆動時間を伸ばそう!といったことができません。
恐らくそれを見越してバッテリーが90Whもあるのだと思いますが、
常にRTX4060が使用されるので、バッテリー駆動時間が絶望的です。
ディスプレイを表示させていると、放置していてもバッテリーがゴリゴリ減っていきます。
紛らわしいのが、多くのレビュー記事が紹介している機種が、内臓グラフィックがあるモデルだということ
購入時にはCPUの型番に注意が必要です。
Ryzen 7 7435HS=内臓グラフィックなし
Ryzen 7 7735HS=内臓グラフィックあり
自分も手元に届いた後にこの事実を知りました。
ただ据え置き前提で購入したので、「まぁええか」と割り切りました。
◎:144Hz&SRGB100%のFHDディスプレイ
スペックに見合った丁度良いディスプレイが搭載されています。
色域も不満無し
ご覧の通り、ノングレア液晶です。
RTX4060には丁度良い、FHD画質。
上位のWQHDモニターだとRTX4060には荷が重いので……
15インチなので、FHDでも十分すぎるほどの解像度だと思います。
△:増設前提のスペック構成(ゆえに安価)
このモデル安いですよ安い。
ただし、自分でパネルを取り外してパーツ交換できれば、の話。
基本構成のSSD512GBはゲーム用としては少なすぎますね。
ビックタイトルのゲームには100GB近くのストレージを要求されます。
システム用で何十GBか消費されるので、自由に使えるのは約370GB、
なのでm.2SSDの増設が必要。
分解に抵抗があるならば外付けSSDを使えばいいのかもしれません。(最近は大容量で小型の製品もある)
メモリは16GBです。
ゲームなら必要十分ですが、動画編集になると心許ない容量

使用したメモリ
交換パーツは1.5万円程度で入手できるので、自分で追加すれば安く済ませることができます。
自分は我慢できないので到着した2日後に即分解、増設しました。
約18万円でメモリ32GB、総容量2.5TB、RTX4060のノートpcが完成しました。
×:m.2 SSD固定ネジ、締めすぎて外せない
このモデル、分解前提の造りなのか底面パネルを開けるだけで、主要なパーツすべてにアクセスできます。
右下のネジを緩めると隙間ができます。(このネジだけはパネルから外れません)
ツメで固定されている為、ピックやポイントカード等を差し込んで慎重に隙間を広げていきましょう。
親切な設計だなぁと思ったのですが、m.2を固定するネジ、
これだけは別
普段通りねじを緩めようとしたのですが、オーバートルクなのでしょうか?
ねじが回らない…..。
試行錯誤の結果ねじがなめてしまい、取り外せなくなってしまいました……ショック…..。
自作パーツをいくつか扱ってきましたが、こんなに回らないネジは初めてでした。
結局ネジザウルスという、特殊なラジオペンチで取り外しました。
(ネジザウルス、スゲー)
幸いSSDに付属していたねじが使用できたので良かったですが、特注ネジだったら詰みでした。
ネジは個別の袋に分けて付属させたほうがいいのではと思いました。
〇:100w PD充電対応
55%から10分間充電
結果65%
アイドリング時だと充電速度は爆速
ただし使い道は不明
持ち運びする用途ではないのでね
ただ手持ちの100w出力のモバイルバッテリーの実力を発揮できたので、感動はしました。
△:キーボード
賛否が分かれるテンキー付きキーボード。
テキスト入力には不向き。
テンキーが右側にあるため、文字キーが全体的に左側に寄っています
結果ディスプレイとキーの位置ズレが気になる…..。
打ち初めにホームポジションを探るというひと手間が……。
腕を左側に寄せながら打たないと……。
といった使いにくさがあります。
またエンターキーとテンキーの隙間が狭いです。
手が大きい方は打ち間違えが起きるかもしれません。(テンキー付きキーボードの宿命)
まぁ慣れの問題、といわれればそれまでですが…..
△:ターボモード時のファンが爆音
ゲーミングノートのファンはとにかくうるさい、という情報は知っていましたが、我慢できるだろうと思っていました。
しかしターボモード時のファンの音、これは想像以上に爆音。
内蔵スピーカーの音をすべてかき消すほどで、衝撃を受けました。
幸いパフォーマンスモード時は、常用可能な回転音だったので一安心。
今のところ、ターボモードにするほど処理不足を感じていないので、大きなデメリットには感じていません。
パフォーマンスモード常用を前提に考えて上位GPUモデルを選択する、という考えもありかなと思ったり。
とはいえやはり価格差がね、ネック…..。
まとめ

背面は梨地塗装で高級感を演出
RTX4060となると中級機の位置付けになり、他社では値段が20万円付近になってしまいます。
しかしセールが条件にはなりますが、このASUS TUF Gaming A15ならば15万円で購入可能。
ASUS独自の手厚いサポートも魅力的。
ただ増設前提の初期仕様や内臓グラフィックは非搭載。
2kgを超える重量などの仕様は、よく理解する必要があります。
ある程度PCの知識があれば、圧倒的なコスパのPCを構築することができます。
もちろん分解は自己責任になりますが、腕に自信がある方はチャレンジしてみてはいかがでしょうか?