ソニーの撒き餌レンズレビュー:SEL50 F18F
コップじゃありません、レンズです。
コップと見間違えてしまうほどコンパクトなレンズ、SEL50F18F。今回の主役として取り上げようと思います。
フルサイズ対応、eマウント規格となります。sony α7sで使用しています。
フィルムカメラで単焦点レンズの面白さに目覚め、旅行前に衝動買いしてしまいました。
このレンズを選んだ理由
- 比較的安価
- 使い慣れている50mmという焦点距離
- 軽量、コンパクト
- 開放f値1.8でボケが楽しめる
外見
外装はプラスチックですが、表面処理のおかげか安っぽさは感じません。
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触ると表面はサラサラしています。ちなみにレンズ口径は49mmとなります。
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操作部は一周回転するリングのみとなります。安価モデルのためかマニュアル、オートフォーカスの切り替えスイッチなどはありません。
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付属するレンズフードはレンズに被せるように、逆向きでつけることも可能です。
収納の際嵩張らず便利です。プラスチック製です。
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マウント部もおそらくプラスチックの類だと思います。触った感じ金属ではないのかな?
ピント合わせの際はレンズ全体を動かしているようです。
写りについて
自分が所有するレンズで唯一の単焦点レンズとなります。
解放ではとろけるボケが楽しめ、少し絞ればかっちりとした絵が出てきます。色味もあっさり目で癖があまりないと感じます。
ピント面がくっきりと浮かび上がるような写りが特徴的だと感じます。
風景を被写体にした場合もしっかりと解像してくれるため、使っていて楽しいです。
写真を見返した際にお気に入りとなる写真はこのレンズで撮ったものが多いです。
安価モデルとはいえ、やはりそこは単焦点レンズ。設定によって様々な絵が撮れるため、カメラで遊ぶには最適なレンズだと思いました。
イマイチな点
- 評判通りAFは遅い
- レンズの中ではコンパクトな部類だが、フルサイズ対応のためか少し大きめ
- AFの動作音が大きい
- 寄れない(最短撮影距離が長め)
AFの性能についてですが、これはカメラ本体の性能も大きく関係しているので一概には言えないですがα7sの場合遅いです。
一度で合焦することは稀でピントを探してやっと合うといった感じです。
なので動物を撮る時は苦労すると思います。風景を撮るといった用途がおすすめです。
また最短撮影距離で撮るときは特にひどいのでマニュアルフォーカスで合わせた方が早いです。ただAFからMFへの切り替えはスムーズにできるのでその点ではあまりストレスを感じません。
動作音はかなり大きめの音で鳴ってしまいます。「ウィーン」といったように、もろ機械音が鳴り響くので静かな場所で使う時は気をつけた方が良いかと思います。
次にレンズのサイズです。口径自体は49mmと小さいのですが、センサーからレンズまでの距離を稼ぐためなのか、全長が少し長めです。(オールドレンズと比較しているのがいけないのでしょうか?)
コンパクトなレンズで例えば35mmや45mmではさらに小型なので、それを考慮するともう少し頑張って欲しいなと感じました。
ただ本体とのバランスはよく、使用中はあまり気になりません。
最短撮影距離は0.45mとなります。もう0.1mくらい短かったらな…と思うことが何度かなりました。
特に料理を撮る時は座ったままだと難しいので立って撮影したり…など工夫が必要です。
だたフルサイズ対応レンズは寄れないものが多いので、諦めるしかないのかもしれません。
この時自分はRICHOのGRを取り出して使い分けています。
まとめ
AF性能など難点はあるものの、軽量コンパクト、写りも満足できるレンズで購入価値は十分あると思います。
価格もお手頃(canonの同等製品と比べると少し割高ですが)なので興味のある方はおすすめします。
自分は中古で2万円台で購入しました。
ズームレンズもいいですが、単焦点を使ったことがない方はレンズの面白さに目覚めると思います。価格も安いので気軽に使えるのも良い点です。