12inchで有機EL、動画視聴用途ならipad越え Galaxy Tab S10+レビュー

ipad pro 11inchからの乗り換え。
性能には不満無しだったipadでしたが、購入から1年と数か月経ったので買い替えることにしました。
ipadは液晶の劣化がしやすいので、定期的に乗り換えることにしているのです。
通常だと次のステップとして、M1チップ搭載のipadが選択肢としてあがると思います。
ですが、タブレットは所詮コンテンツ消費のための端末。
個人的には、創作ならPCの方が効率的ですし、疲労も少ないと感じています。
なのでタブレットは動画視聴端末。
ですが、その用途だとAppleのM1チップは過剰性能です。
もちろんCPUの性能は高ければ高いほど良いのです。
しかし残念なことに、ipadは一部のモデルを除き、ディスプレイといったスペックに進化がありません。
正直飽きてしまいました。
その時、有機ELで12インチで、しかもお値段も悪くない、Galaxy Tab S10+というモデルがあることに気が付きました。
12.4インチで500g台をキープしている点も魅力的。
私の望んでいたものが、そこにはすべてあったのです。
Galaxy Tab S10+の利点
- 希少な12.4inch有機ELディスプレイ
- 反射防止コーティングありで、ストレス小
- 571gと軽量
- 13万円台で高コスパ(ipad pro 11inch M5で16万円台)
- 充電不要で使える、筆圧検知対応Sペン付属(一部wacomペン利用可)
- windows連携が充実(ワイヤレスサブディスプレイ等)
- 16:10の画面比率。動画視聴時に余白が少なく、迫力ある動画再生
- 4スピーカーで立体感を感じる内蔵スピーカー
- 顔と画面内指紋のダブル生体認証
- 256GBの内臓ストレージ
- 16GBのメモリ
- OSアップデートは驚異の7年(Android21まで対応予定)
デメリット
- ipadに比べ、創作系対応アプリが少ない
- 社外品アクセサリーの選択肢がすくない
- 筐体の角が手に刺さる
- 縦持ちだと持ちにくい
◎:12.4inch有機EL(反射防止コーティングつき)
このタブレット最大の特徴がこのディスプレイです。
液晶画面でも十分に綺麗ですが、有機になったことで映像のキレが増したように思います。

やっぱりこの2025年でハイエンドタブレットを買うなら有機ELですよね
手持ちデバイスにおいて、液晶ディスプレイが過去の産物となるのも、意外と早いのかもしれません。
有機ELが採用された当初は画面焼けがするなどの懸念がありましたが、最近はそのような話をあまり聞かなくなりました。
PC用のディスプレイはまだ液晶が強いですが、小型端末では技術進歩もあってか有機ELディスプレイが当たり前になっています。
なんなら長期的な使用だと液晶ディスプレイの方が、劣化リスクが高いと思います。
これは中古機種を見てみるとわかりやすいと思います。
有機ディスプレイを採用したiphoneの画面は、劣化なく状態が良いものが多いです。
しかし液晶ディスプレイのipadは、バックライトの劣化によって画面端が黄ばんでいる個体が多いです。
また画面への圧力によって発生した「画面ムラ」がある端末も多いです。
それらのトラブルが少ない、有機ELモデルを選ぶことで、長期間快適に使えると思います。
あと反射防止コーティングがあるのもポイント高いです。
私は10インチ以上のタブレットで、反射防止コーティングが無い端末は絶対に買いません。
ディスプレイ本来の綺麗さを味わいたいので、フィルムを使わないからが理由になります。
反射防止フィルムは画質が大幅に劣化するので、個人的には使いたくありません。

右がipad pro
またノートPCと同じ画面比率である16:10であることも本機の特徴です。
4:3であるipadと比べて動画視聴時に上下の黒帯が少なく表示できていることがわかります。

また、マルチタスク運用でも16:10の画面比率だと使いやすくなります。
複数のウィンドウを横に並べることができるので、2つの資料を見比べながらの資料作成に便利です。
ipadだとどうしても正方形に近い画面比率なので、窮屈なってしまいます。
あとipad OSのデスクトップモードは使いにくいですね。左上の閉じるボタンや最小化ボタンも区別がつかないですし、アニメーションが大げさで鬱陶しいとも感じました。
また社外品マウスとの相性もあまり良くなく、スクロール速度が遅いなど細かい点でストレスでした。(設定で最速にしても、まだ遅い)
マルチタスクをしたいなら素直にノートPCを買ったほうが良いと思います。(キーボードやマウスを合わせると1Kg超えますし….)


iPad
◎:充電不要で使える、筆圧検知対応Sペン付属
galaxy tabにはwacom(液晶ペンタブレットメーカー)が採用する技術と同じ、ペン入力システムを採用しています。
それが電磁誘導式ペン(EMR方式ペン)です。
この技術では画面から電力を供給するので、ペン自体の充電は不要です。
筆圧検知は4096レベルと、少し低いですがストレスには感じませんでした。
apple pencilと異なり、側面に物理ボタンがあり、ショートカットの作動はスムーズです。
バッテリー残量も気にする必要がないので、ノーストレスです。(サイドボタンの利用は充電が必要)
ただ付属のSpenはイラスト作成としてつかうには、画面の滑りが悪いと思いました。
ペン自体も軸が細いため、持ちづらいです。
なのでメモ書きが主な用途ですかね。
ガッツリ手書きするなら、対応するwacom製のスタイラスペンを導入した方がいいなと感じました。
◎:充実したwindows連携機能
ipadの強みとして、macとの相性の良さがよく言われます。
しかしmac pcを持っていない私としては、まったく恩恵のない機能でした。
ですがこのgalaxy tabにはwindowsとの連携機能が備わっています。
その中でもサブディスプレイ機能が便利だと思います。
解像度も十分で、出先でも手軽に2画面体制で作業を行うことができます。
タブレット側からの操作には遅延がありますが、PC側からの操作は特に気になりませんでした。
しかしPC側のバッテリー消費が多くなりやすい、という点は留意しておきたいポイントです。


◎:ごろ寝利用に適した、軽量な本体
タブレットPCが本領発揮する使用用途は何だと思いますか?
私の考えではごろ寝で、大画面から映し出されるコンテンツを楽しむことだと思います。
その時に重要なのが本体重量。
12インチで571gであれば、この用途での運用も可能です。
600gを超えると、手持ちはちょっときついだろうなと思いました。
なのであえて上位モデルのultraを選択肢から除外したという背景があります。

上がipad
まとめ
12.4インチの大型有機ELを搭載していながら、重量は600g以下に抑えるというスペック。
それでいて値段も13万円付近ということで、唯一無二の存在と言えるでしょう。
appleにも近い製品がありますが、値段が跳ね上がります。
タブレット如きでそんなにお金は出せないと頭を抱えてしまう方も多いのでは。
13万でさえ躊躇してしまう金額ですが、将来売却を考えたとき、有機であるということがメリットに働くと思います。
希少性から、値崩れは起きにくいのではないでしょうか。
PCユーザーの大部分が使用する、windowsとの連携機能が優れている点も見逃せません。
あまり触れていませんでしたが、画面内指紋認証もかなり優秀です。pixel8aとは比較にならないほど優秀でした。




