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コンパクト一眼レフ、フィルムカメラ:OLYMPUS OM-1




今回はフィルムカメラOM-1をレビューしていきます。

以前PENTAX mxをレビューしましたが、それと同じく機械式一眼レフ機としては非常に小型な機種となります。

そもそも発売タイミングはOM-1のほうが早いので、一眼レフカメラ小型化の先駆者的な存在ともいえます。

OM-1の利点

  • 小型のカメラが好き
  • 機械式カメラである
  • ミラーショックが小さい
  • シャッタースピード操作が楽
  • 比較的低価格で入手可能

外観と操作

オリンパス OM-1

PENTAX mxと同様非常にコンパクトです。レンズは35mm f2.8でこちらもちょうどいいサイズです。

巻き戻しクランクが大きいため、フィルムの巻き戻し操作が非常に楽です。

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オリンパス OM-1

本体にはところどころダイヤモンドカットのような加工がされており、光に反射して輝きます。

まるで宝石のよう。

apple製品にも一部機種でこのような加工がされていました。


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オリンパス OM-1

マウント近くのレバーを上向きに回転させるとミラーアップします。ミラーによる振動を無くしたいときに使用するようです。

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オリンパス OM-1

このカメラは操作系が他の一眼レフと少し異なります。その1つが巻き戻しの方法。

この機種では全面のRと書かれているレバーを反時計方向に回転させ、巻き戻しクランクを操作します。

そんなに難しい操作ではないのでご安心を。

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オリンパス OM-1

シャッタースピードの操作はマウント部で行います。(多くの機種は軍艦部)

また絞りリングがレンズの先頭にあるのもオリンパスカメラの特徴といえます。(レンジファインダーカメラの操作と似てる…)

こちらの操作も独特ですが、慣れれば非常に便利です。

シャッタースピードが軍艦部にあると巻き上げレバーなどに指がぶつかり、操作に支障が生じます。

一方OM-1はレンズの根本にあるのでそのような不満とは無関係です。

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オリンパス OM-1

このカメラの魅力の1つがこのファインダーです。写真ではわかりにくいのですが、覗くと非常に見やすいです。

ファインダーがとても広いのです。端から端まで目が追い付かないほどに。

特に50mm f1.8といった明るいレンズを使う時は、そのすごさを実感できると思います。

ファインダー情報は左下の露出計のみとなります。

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オリンパス OM-1

背面はとてもシンプル。特に何もありません。

イマイチなところ

  • ファインダー情報が少ない
  • 暗いレンズを使用するとファインダーも暗くなる
  • 使用電池が現在では入手しにくい(対策あり)

まずファインダー関連ですが上記で紹介した通り、露出計やピント確認しかできません。

なので絞りやシャッタースピードの確認はファインダーから目を離す必要があります。

また使用するレンズによって見やすさに差が出てくる点もデメリットです。

f1.8なら問題ないですが、f2.8からのレンズを使用すると途端に見にくくなります。

部品交換で改善するようですが自分は所有していない為、分かりません。

次に電池ですが、本来このカメラは水銀電池を使用します。ですが現在は生産されていません。

対策として変換アダプターを購入するか、気にせずLR44(豆電池)を使用するなどがあります。

後者の場合、電圧の関係で露出計の値がズレるのでASAダイヤルで調整します。

自分は後者でLR44をそのまま使っています。

購入するときは…

購入するときは整備済みモデルを選ぶことを強くお勧めします。(値は少し張りますが…)

なぜならこの機種にはファインダーの腐食という持病があり、安く出品されている個体は高確率で患っています。ファインダーを覗くと黒いモヤがあります。

また修理するにも部品交換しか手段がなく、入手も容易ではないため初めから整備済みを買う方がお得です。

なので今回はAmazonリンクを貼らないことにします。

まとめ

今回取り上げたカメラは自分が初めて購入したフィルム一眼レフでした。

初めて手にしたときはその精密感に驚き、同時にワクワクもしました。

直接自分がカメラを操作しているという実感が強かったのが主な要因だと思います。

部品を動かすと音がして内部が動いているのが分かるのです。

最近のカメラは電子制御な為、どこか操作自体にはあまりワクワクしないのです。(もちろん写真自体はとてもきれいですが…)

ダイヤルを回しても、液晶画面の表示が変わるだけです。

シャッターを変える度に内部の部品が回転して、噛み合って…といった感触を実感できるのはフィルムカメラの特権です。

AT車全盛期の現在でもMT車にこだわって乗る、そんな感覚です。

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